通常吊り編みの天竺っていうのはなんていうか、柔らかくてフワっとした質感を求めるのが普通なんですけど、僕がやりたかったのはもうちょっとハリがあって所謂厚手のTシャツとの間ぐらい狙えないかなと思っていて。
一番最初にあのカットソーを編んでもらってる和歌山のニッターさんから試作的なものを見せられて、凄い良かったから「その生地うちで全部やるんで」と言って始めたのがきっかけかな。
素材として使ってるコットン糸を例えばスーピマとかそういう高級なコットンにしないで、普通に流通している糸で、当たり前に普通にみんなが見てるものをどう特殊にするかみたいなところが僕の考え方っていうか。
特別な糸で特別なことをやるのはまあ出来るので、逆にその腕利きのニッターさん達じゃないと作れない強みみたいなのをやっていて。
でもそれって、実はすごく効率が悪いので、今もう365日毎日毎日うちのものを編み続けてもらってるんですけど、それでも人気で提供が追いつかなくもなっていて。
1回だけシンカーと言ってもう少しだけ効率の良い新しい機械で同じ糸使って、同じように編めないか試したんだけど、思った通りにならなくて、やっぱり吊り編みであの度詰で編むから出来るんだということが更に分かって。
だから効率性はもう重視してなくて、だけど今編んで頂いている織り機が無くなったらもう作れないんですよね。
意外と希少性が高いというかね。
ダイス : ありがとうございます、うちも人気でカラーやサイズがかけてきてますね。
そうだよね。
ダイス : 僕も1年ぐらい着させて頂いたんですけど、全然伸びないですね。
そうなんだよね。それもそれでどうなのかな?
買い換えないよね(笑)