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「そんなにこだわってどうすんの?」って思われるかもしれない。でもわかる人には届くって信じてます。
奥山メリヤス社長 奥山幸平
世界有数のニット産地である山形の"奥山メリヤス"まで、ダイスアンドダイススタッフが足を運び、代表取締役社長 奥山幸平氏に奥山メリヤスのオリジナルブランド“バトナー”について解説していただきました。
「"バトンタッチ"のバトンに人称系の「ER」をつけた造語です。 自分たちがやりたいことと、次の世代に伝えられるようなモノづくりというのを、自分たち自身が継承人となって日々の営みを行っていく。という想いがブランド名に込められています。」
「日本全体が抱える問題にも関わってくることだと思うんですけど、やっぱり高齢化が進んでいて。 ブランドをやって『ただ商品が売れていけば良い』というだけではなくて。 商品の価値をお客様にわかっていただいて、その商品を自分達が作り続けることにより、『若い世代の人も一緒にブランドと育っていく』ということをやっていきたくて、そこが一番のキーポイントです。 自分たちは当然ながら工場なので機械もやっぱり必要です。ただ機械だけあって人がいなければモノは作れないですし、逆に人だけいても機械がなければモノは作れない。 両軸で受け継いでいけるようなモノづくりというところを目指したときに、作っている人たちが若返って活気があるというのが一番大事な部分かなと。」
「モノづくりに関して僕たちがやっていることは“基本中の基本を大事にしよう”というところにあります。 でも、基本中の基本の製法を守りながらモノづくりを続けていく、ということがとても難しいことになってきていて。それをやり続けるというところが大事だと思います。 シンプルで。。。シンプルという言葉はあまり使いたくはないんですけど、基本的なモノづくりでありながらそのなかでブランドタグがついていなくても、これは“BATONER”の商品だ。とわかってもらえるような差別化を図るということは一番難しい。 派手なものを作って差別化をすることは、ある意味わかりやすいと思うのです。 でも、ベーシックなモノで差別化を図ることに挑みたいというのは意識していることですね。」
「実は糸だけに拘っているわけではなくて。 作りたいものを逆算して最後に糸に辿り着いている。 こういう糸を使って、こういう編み方をしたらこういうモノができる。 という想像のもと、遡って糸作りからはじめています。 さっきお話したことにも繋がるのですが、やはり無地で差別化を図ることって『そんなに拘ってどうすんの?』と思われるかもしれないですけど、わかる人にはわかるって信じてて。 『やっぱりなにか違うんだよな』と手に取ってもらって、奥深さを感じてもらえるのかなと。 真面目に一つも怠らずにやっていくところから考えると、糸を拘るということに繋がってくるのかなと思います。」
「やってみたいことってまだまだ沢山あって。。。 そのやってみたいことに必要なものが、必要な機械だったり、必要なゲージだったりするというだけの話。 機械ありきで考えるというよりは、こういうモノを作りたいから必要だと。 既にあるモノを作ってもしょうがないし、新しいモノ且つ、皆さんのクローゼットの中にすっぽり収まるものを作りたいという考えになったときに、新しい機械が必要ですし、常に新しいことをやってみたい。チャレンジしてみたい。という考えになり、ブランド発足当初から比べると新しい機械を入れたりしています。」
「実は全てにおいて商品はアップデートしていて。 一瞬見た目は定番的にやっている商品だなと思うのですが、素材感のアップデートだったり、サイズ感を変えていたりするんですね。 SIGNATUREのクルーネックなんかは、編み方がより奇麗になっていたり、編み目が立って見えたり。 そういう意味ではディテールとかは変化させずに、実際に着ていただくとより良さが伝わるかと。 僕が思う理想形にだいぶ近づいてきたので、SIGNATUREシリーズはぜひ一度袖を通していただければ嬉しいなと思います。」
「僕の思う山形。難しいですね。 生まれ育って高校卒業するまでずっと山形にいたので、当然皆さんそうだと思うのですが、すごく愛着がある場所。 大人になってから、外の環境を見る機会が立場上多くて日本国内のみならず、海外の工場さんですとか見させていただく機会とかがあったときに、山形だけにいるときに気づかなかった良さというか。 世界的に見てもすごく恵まれているんだなと気づかされて、よりこの環境をすごく大事にしなきゃなって思ってますね。 それはニットを作るという意味でもそうなんですけど。 あとは、良くもあり悪くもあるのですが、あまりモノがないので。 モノがないというか、ファッションという意味では刺激が少ない場所ではあるので、変な邪念が入ってこないというか。 モノをつくるという意味ではすごく集中できる環境なのかなと思いますね。」
「ニットらしいニットを作り続けて、本当の意味でニットブランドとして日本の方に認知していただきたい。 というのが目標ですね。 ファクトリーブランドって海外に沢山ありますけど、歴史も当然ながらヨーロッパでは、200何十年って歴史を持ったブランドが沢山あって。 洋服文化っていう意味では、日本は後発ですし、まだそういうファクトリーブランドの文化って根づいていないのかなと感じるところがあって。 そういったチャンスを貰えたというところでは、同じこと、モノをずっと作り続けるのはある意味すごく難しくて。 特にこのファッションという業界に身を置いていると、それを感じるのですが。 でも、そういう流行り廃りに影響されない強さ。みたいなものって、すごくこう、憧れるというか。 自分たちのスタイルを貫き通して、ずっと続くようなブランドを目指したいな。 というところが一番思っているところですね。 次の秋冬ですか?アイディアは結構浮かんでますね。よりコアな方向に行っているかもしれないです。」