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NICENESS (ナイスネス)

NICENESSナイスネス

「イイものはイイ=Just good is good」がコンセプト。「salvy;」でブランド立ち上げから2017-18年秋冬コレクションまでデザインを担当していた郷裕一が、パーソナルな趣向を反映させた洋服を展開するブランドとして「NICENESS」をスタート。また、国内外でものづくりの経験を積んできた郷裕一ならではの素材選びがポイントで、こだわりの素材を駆使し、装いを提案する。

NICENESS SS24 Collection
“Theme Golden Eternity“

本コレクションは1940年代終盤から1960年代半ばにかけてアメリカの文学界に一石を投じたビートの詩人達より着想を得ています。社会の歯車になることを嫌い、精神と肉体の自由を求め、時代や既存の価値観に抗ったジャック・ケルアックをはじめ、アレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズらによって牽引されたムーブメントと、その精神性を現代の視点で表現しました。

ケルアックによる『 The Dharma Bums』の主人公のモデルとしても知られる詩人ゲイリー・スナイダーがもたらした禅や仏教などの東洋思想と西洋文化の融合や、型破りな文体の小説やモダン・ジャズに通ずる詩や朗読といった芸術性を再解釈しコレクション制作にあたりました。

多くの詩人が訪れたインドでは表情豊かな絣や、花柄のブロックプリントシリーズ、カディなどの生地を制作し縫製に至るまで全てのプロセスを現地で行いました。日本国内の高度なシルクスクリーンの技術を用いた総柄シャツも今シーズンを象徴するアイテムとなっています。

ギンズバーグやバロウズらの知的なスタイルもまた本コレクションを彩る重要な役割を担っています。日本ならではの丁寧な仕立てのテイラリングや、対照的に手仕事の美しさが特徴のインド生産によるものなど、趣向の異なるジャケットスタイルを展開します。ドレスカテゴリーではイタリア製のシャツやハイゲージのニットを製作しました。

変化し続ける世界において、変わることのない精神性を見つめ直し、自由闊達な発想でデザインした今シーズンはウッドストック・フェスティバルのムードを表現したデビューシーズンとクロスオーバーするコレクションとなりました。

ものづくりの現場においては著しい変化にさらされる中、多くの方のご厚意とご協力によりクリエイションが継続できています。自由と人間性の回復を求めたビートの思想に着想を得た詩的なアイテムをお楽しみ下さい。

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