BATONER DESIGNER INTERVEW Vol.1
2023.11.17 / BATONER
本当に大した幼少期を送ってないんです。
生まれた時から工場の環境の中で育って、今は50人くらいで工場をやってるんですけれど当時はここまで多くなくて、休みの日もなく親が働いてたということを聞いてます。
母親がミシンを踏んでいる時に(僕を)あやしてる時間がなかったので、ダンボールの中に僕を入れてミシン踏みながら片足で段ボール揺すってあやされてたという話だったり、僕はどうやって生まれてきたのって聞くとその段ボールの中に入って川から流れてきたんだなんて話を本当に聞かされて。
そんな風に常に工場の中で育ってきたんだなというのを今更ながら思い返すと感じるというか。
物心ついた頃には家の裏にニット倉庫があったんですけど、倉庫に忍び込んでそこを遊び場にしてまして。
手横の編み機だったりいろんなミシンだったり製品の在庫だったりそういうものに囲まれて当時は工場という意識はなかったです。
今から考えるとニットに囲まれて育ってきたんだなというのは良くも悪くも今感じてます。