sofar F/CE. designer / SATOSHI YAMANE / INTERVIEW
2016.10.14 / INTERVIEW
「F/CE. / エフ・シーイー」「sofar / ソーファー」のファウンダーであり、2000年より日本を代表するポストロックバンド「toe / トー」のベーシストとして世界中を駆け巡る「山根敏史 / ヤマネ・サトシ」氏。
ダイスアンドダイスでは山根氏のファッション感に迫るインタビューを敢行。
「アイデンティティを掘り下げるようなったんです」
・山根さんがファッションを始めたきっかけなど教えて頂けますか?
山根氏 : 中学生の時、先輩とか友達の影響でパンク・ハードコアとかのジャンルのが好きになって、そこからアンダーグラウンドな音楽・カルチャーが好きになって、 そういうシーンの人たちのアイデンティティを掘り下げるようなったんです。
そこからその人たちが着ていた洋服とかに興味を持って、同じマークの洋服とか、そういうのを探すようになったのがはじまりかな。
「自分が見ていたものは、どういう感じなんだろう?」
・ニューヨークを中心にアメリカにも進出されていますが、日本と海外のファッションの違いはどんな所ですか?
山根氏 : 今現在、ビジネスに対する考え方は大きく異なると思いますが、ファッション的に大きな違いというのはあまり感じません。
僕自身もともと、アメリカとかのアンダーグラウンドカルチャーに凄く影響を受けていたので、 その当時は全て見よう見まねで、着るものも含めていろんなことを掘り下げていました。
インターネットもない時代だったので、友達と情報交換したり、ジンなんかも買いあさったりして。アメリカにも行きましたし。
今の自分のルーツの原点というか、アメリカで起こっていたムーブメントには一番影響を受けたのかもしれませんね。
逆にそれに対するチャレンジというか、自分が見ていたもの、影響受けたことは、どういう感じなんだろう?と最初は興味本位に進出してみました。
ファッションって、楽しくないといけないし、着ることは、自分のアイデンティティの象徴だと思っています。
「たまたま僕は音楽と洋服だったような気がします」
・toeのベーシストとしても活躍される山根さんですが、音楽とファッションとの結びつきについてどう思われますか?
山根氏 : これについてはよく聞かれるんですが(笑)、あまり繋がりとかを意識したことはありません。
ずっとバンドもやってきたし、洋服の業界も長いので自分にとってはというか、自分の人生において、両方とも必要で、それが当たり前だと思っています。
真剣に音楽とファッションの繋がりについては考えたことがないです。
両方とも好きだし、好きなことをやっているという、自分のスタイルですかね。それすらも当たり前なのですが。それがたまたま僕は音楽と洋服だったような気がします。
僕自身としては冒頭でも書いた通り、音楽から派生するカルチャーにどっぷり浸り、その人たちが着ているものとかを買い漁ったりしてきたわけですが、 自分で作るものは、特にそういうカルチャー・コミュニティを意識しているわけではないので、全く別のアプローチなのかなと考えます。
洋服を買うことに対して、音楽が何かしらのきっかけになることはあると思いますが、様々なカルチャーが新鮮だった時代に比べて、情報が進んでいる分なのか、その結びつき?というか、関わり合い?のようなものも薄れてきているんですかね。。
「『ビート』っていう言葉に置き換えて洋服を作りました」
・16AWのムートンコートやスウェードライダースなど、毎シーズンレザーアイテムにも注力されていますが、16AWアイテムの拘りはどのような所でしょうか?
山根氏 : 今回は「MAKE BEATS / メイク・ビーツ」というテーマです。
「何かに没頭しているアーティスト」「何かを作っている人」とか、いわゆる僕たちが想像するクリェイティブな人物像があって、その人たちから感じられる『何か』というのを『ビート』っていう言葉に置き換えて洋服を作りました。
ベーシックというより、素材感やシルエットとか、全体のバランスに気を使ってデザインしています。
今回ムートンに関しては、本当に納得のいく工場(おそらく日本で一番かも)を知人に紹介してもらい、チャレンジしてみました。
ノリとしては、90年代のB-boy的な時代背景のアプローチというか、そういったノリで作ったんですが、ドロップショルダーにしたり、シルエット・素材なんかもすごく工夫して、ブランドらしく落とし込めたと思っています。
・今後のブランドや自身の方向性はいかがですか?
山根氏 : 来年大きな公園の近くに、デンマークのテントメーカーと一緒にお店をだします。
遊ぶこと(キャンプ)に特化したお店なので楽しみにしていてください。
音楽が身近にあるからこそファッションとは切り離す山根氏。その独自の世界観から作られるsofarの洋服を是非店頭・オンラインストアでご覧下さい。
ダイスアンドダイスでのsofarの商品はこちら
ダイスアンドダイスでのF/CEの商品はこちら
CONCEPT
2013 年秋冬シーズンよりブランドをスタート。 “Urban Confort Casual”をコンセプトに、都会的な視点で仕上げられたカジュアルウェアーを、 決めすぎないスタイリングや、抜け感のあるドレスダウンで提案。 歴史やカルチャー・音楽などの空気感、 色などからインスパイアされた物作りで、 コレクションを完成させています。
2016 SPRING / SUMMER “WORKING CLASS HERO” 2016 FALL / WINTER “MAKE BEAT” 2015 SPRING / SUMMER “FISHERMAN FISHER WOMEN” 2015 FALL / WINTER “THE FISHER LIFE” 2014 SPRING / SUMMER “HABANA LIBRE” 2014 FALL / WINTER “THE T.E.D.S” 2013 FALL / WINTER “HABANA LIBRE”
DESIGNER
山根敏史 / Satoshi Yamane
1975 年愛知県生まれ。
山根麻美 / Asami Yamane
1977 年大阪府生まれ。
ダイスアンドダイスでは山根氏のファッション感に迫るインタビューを敢行。
「アイデンティティを掘り下げるようなったんです」
・山根さんがファッションを始めたきっかけなど教えて頂けますか?
山根氏 : 中学生の時、先輩とか友達の影響でパンク・ハードコアとかのジャンルのが好きになって、そこからアンダーグラウンドな音楽・カルチャーが好きになって、 そういうシーンの人たちのアイデンティティを掘り下げるようなったんです。
そこからその人たちが着ていた洋服とかに興味を持って、同じマークの洋服とか、そういうのを探すようになったのがはじまりかな。
「自分が見ていたものは、どういう感じなんだろう?」
・ニューヨークを中心にアメリカにも進出されていますが、日本と海外のファッションの違いはどんな所ですか?
山根氏 : 今現在、ビジネスに対する考え方は大きく異なると思いますが、ファッション的に大きな違いというのはあまり感じません。
僕自身もともと、アメリカとかのアンダーグラウンドカルチャーに凄く影響を受けていたので、 その当時は全て見よう見まねで、着るものも含めていろんなことを掘り下げていました。
インターネットもない時代だったので、友達と情報交換したり、ジンなんかも買いあさったりして。アメリカにも行きましたし。
今の自分のルーツの原点というか、アメリカで起こっていたムーブメントには一番影響を受けたのかもしれませんね。
逆にそれに対するチャレンジというか、自分が見ていたもの、影響受けたことは、どういう感じなんだろう?と最初は興味本位に進出してみました。
ファッションって、楽しくないといけないし、着ることは、自分のアイデンティティの象徴だと思っています。
「たまたま僕は音楽と洋服だったような気がします」
・toeのベーシストとしても活躍される山根さんですが、音楽とファッションとの結びつきについてどう思われますか?
山根氏 : これについてはよく聞かれるんですが(笑)、あまり繋がりとかを意識したことはありません。
ずっとバンドもやってきたし、洋服の業界も長いので自分にとってはというか、自分の人生において、両方とも必要で、それが当たり前だと思っています。
真剣に音楽とファッションの繋がりについては考えたことがないです。
両方とも好きだし、好きなことをやっているという、自分のスタイルですかね。それすらも当たり前なのですが。それがたまたま僕は音楽と洋服だったような気がします。
僕自身としては冒頭でも書いた通り、音楽から派生するカルチャーにどっぷり浸り、その人たちが着ているものとかを買い漁ったりしてきたわけですが、 自分で作るものは、特にそういうカルチャー・コミュニティを意識しているわけではないので、全く別のアプローチなのかなと考えます。
洋服を買うことに対して、音楽が何かしらのきっかけになることはあると思いますが、様々なカルチャーが新鮮だった時代に比べて、情報が進んでいる分なのか、その結びつき?というか、関わり合い?のようなものも薄れてきているんですかね。。
「『ビート』っていう言葉に置き換えて洋服を作りました」
・16AWのムートンコートやスウェードライダースなど、毎シーズンレザーアイテムにも注力されていますが、16AWアイテムの拘りはどのような所でしょうか?
山根氏 : 今回は「MAKE BEATS / メイク・ビーツ」というテーマです。
「何かに没頭しているアーティスト」「何かを作っている人」とか、いわゆる僕たちが想像するクリェイティブな人物像があって、その人たちから感じられる『何か』というのを『ビート』っていう言葉に置き換えて洋服を作りました。
ベーシックというより、素材感やシルエットとか、全体のバランスに気を使ってデザインしています。
今回ムートンに関しては、本当に納得のいく工場(おそらく日本で一番かも)を知人に紹介してもらい、チャレンジしてみました。
ノリとしては、90年代のB-boy的な時代背景のアプローチというか、そういったノリで作ったんですが、ドロップショルダーにしたり、シルエット・素材なんかもすごく工夫して、ブランドらしく落とし込めたと思っています。
・今後のブランドや自身の方向性はいかがですか?
山根氏 : 来年大きな公園の近くに、デンマークのテントメーカーと一緒にお店をだします。
遊ぶこと(キャンプ)に特化したお店なので楽しみにしていてください。
音楽が身近にあるからこそファッションとは切り離す山根氏。その独自の世界観から作られるsofarの洋服を是非店頭・オンラインストアでご覧下さい。
ダイスアンドダイスでのsofarの商品はこちら
ダイスアンドダイスでのF/CEの商品はこちら
CONCEPT
2013 年秋冬シーズンよりブランドをスタート。 “Urban Confort Casual”をコンセプトに、都会的な視点で仕上げられたカジュアルウェアーを、 決めすぎないスタイリングや、抜け感のあるドレスダウンで提案。 歴史やカルチャー・音楽などの空気感、 色などからインスパイアされた物作りで、 コレクションを完成させています。
DESIGNER
山根敏史 / Satoshi Yamane
1975 年愛知県生まれ。
山根麻美 / Asami Yamane
1977 年大阪府生まれ。