Column no.1 はじめまして、quitan です。
quitan

Dice&Dice での展開をはじめていただいて、とてもわくわくしています。
Dice&Dice は、quitanのコンセプトの中で大切にしている言葉の一つであるBricolage(ブリコラージュ) を可視化させたような、そんなお店だと勝手に思っていますので、こうやって、この場から発信ができることをとても嬉しく思っています。
さて。quitanの立ち上げが決まったのが、新型コロナウィルスが流行するほんの少し前。世界的なパンデミックが宣言されるなんて想像もしていなかったものです。
そして誰しもに平等にパンデミックが襲ってきて、其々に苦悩を強いられたことだと思います。
そんな時にquitanはどうありたいかを考えてみて、もっともシンプルに志だけを残すところに整えたいなぁ〜とおもったんです、”ふつう”にしたいと。
顔の見える目の前の大切な人に衣服をこしらえることは古来、とても普通のことだったはずですから。なんというか、そんな形に整えたい。今はそんな”ふつう”が、それはそれはむつかしいのですが。
環境のこと、心身のこと、自分とは違う考え方をもつ人のこと…
そんなことをあれこれ考えてみることに、答えを導き出す糸口があるのではないかな、と考えています。そしてそれは結局のところ、世界そのものをおもいやることであろうと思います。
新参者のわたしが言うにはあまりにも偉そうなのですが、(世間知らずだから言えるということにしてください。)
現在を衣服の視点から整えたいわけです。

それから、よくよくご質問をいただくquitanをどんな人に着てもらいたいですか?ということについてお答えせねばなりません。
quitanは可能な限りユニバーサルで、普遍的であることを目指していますので、どんな方ににも1回着てみてほしいというのが本音です。
民芸が民衆的工芸の意味であるように、quitanの衣服とは、あくまでもお一人おひとりの生活のための衣であってほしいからです。
だからこそ、サイズは数字で振られ、ほとんどの型がメンズもレディスもそのままのバランスでサイズ展開をしています。
好きなサイズで、着こなしで、様々な年齢やジェンダーのみなさんに届けたいと思っています。
ただし、ほんの少しだけ彩るような気持ちで。
だからそうですね、
今の生活服を整えたい人には必ず手にとってみていただきたいですし、ベーシックな衣服でも、自分の身につける衣服の素材やルーツや文脈をちゃんと知りたい!と思っている方にも着てみていただきたいのです。ちゃんと、説明できますから。
丁寧に、そして淡々と、ただしいと感じる輪郭に整えていく…
それが綺譚という言葉から借りたquitanという屋号にも合ってるようにおもっています。
“生活服”をどうか愉しんでください。
これからquitanをどうぞどうぞよろしくお願いします。
草々
宮田 紗枝 (quitan) 拝

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